2009年10月26日

皇帝を護る『武』

こんちは。前回はフィリピンのカリについて書きましたが、今回は僕が経験した「馬貴派八卦掌(ばきははっけしょう)」をご紹介します。

八卦掌は、19世紀、清朝末期に宦官の董海川(とうかいせん)によって創始されたと伝えられています。
まさに映画『ラストエンペラー』の時代ですね。
董海川は紫禁城、つまり皇帝の居城の護衛長官を勤めていたそうです。つまり八卦掌は、皇帝を護る拳、というわけですね。

まず眼を見張るのは、宗家の老師のものすごいおなか。いわゆる「下丹田」が異様に発達しており、その威容はまるで「歩く冷蔵庫」です(「方腰」と言われる)。
なんでも『老子』を原典とする八卦掌は、「走圏」という鍛錬法によって、「気」と「血」を全身に巡らせ、心身を胎児の状態にまで回帰させていくのだそうです。
そういえば赤ちゃんはぽっこりお腹ですなう。

「走圏(そうけん)」とは、道教の円を巡る修行を取り入れた八卦掌独自の鍛錬法で、独特の構えを取り、ひたすら円周を「歩く」というもの。
八卦掌そのものは、眼突き、金的、暗器の使用なども厭わない、危険極まりない武術なのですが、その稽古風景はひたすら「歩く」。
そのギャップもまた面白い。

しかしまた、その流麗な動作から「龍が遊ぶような」などと形容されるように、手法と歩法が非常に美しいため、女性で好んで学ぶ人も多いようです。
しかも、女性は男性と身体の構造が異なるため、鍛錬を続けても老師のようにお腹は大きくならないということです。
そんな都合のいい話があるなんて!


posted by まけあじ at 15:30| 青木賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月20日

嘘です。

「驚天動地」と「天変地異」は元々、意味が逆だった。「豆腐」と「納豆」のケースと同じで、中国から日本に伝わった際に、言葉と意味が入れ替わってしまった。

同じ黄色と緑の中間色でも、鉱物から作られた顔料はエメラルドグリーン、植物からつくられたものが黄緑。

「雨乞い」という概念は東アジアにしかない。
posted by まけあじ at 03:33| 塩瀬篤也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

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久しぶりに嘘をつきました。

「岐阜」を中国語に直訳すると「崖の砦」
ちなみに「山口」は捜神記に出てくる巨人の名前。
posted by まけあじ at 13:01| 塩瀬篤也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月11日

東南アジアの『武』

ご無沙汰してます。
今日は、フィリピン武術「カリ・シラット」というものを体験してきました。

フィリピン武術と言っても馴染みのない方がほとんどだと思いますが、『燃えよドラゴン』でブルース・リーが使っていた二本の短棒術、というと思い出す人もいるかもしれませんね。他には、『ボーン・アイデンティティー』という映画にも登場するようです。
「カリ・シラット」とは、フィリピン・インドネシアに伝わる伝統武術を統合したもので、他にも「エクスリーマ」「アーニス」など様々な呼び名があり、流派も多くに分かれているようです。

で、その稽古風景はと言うと、かなり実戦的。僕が習ってきた古武術や中国武術を草食系とするなら、カリはバリッバリの肉食系です。
「ディスアーム」という、相手の武器を奪って無力化する技が特徴的で、そのまま首絞めや関節技に以降していきます。
稽古中に何回「あ、今俺死んだ」と思ったかしれません。

しかし、やはり師が言われることは、「キープ・ナチュラル」「ノー・パワー」「リラックス」。
「自然随順」、やはり東洋の達人たちは「自然」へと回帰していくのでしょうか。


カリ、殺陣やパフォーマンスに取り入れれば面白いんじゃないかなー。
posted by まけあじ at 20:28| 青木賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月06日

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雨の日は必ず、爪先が濡れて指がふやけます。
靴の裏を見てみたら通気性を良くするためか、メッシュ状になっている箇所がありました。
もしかしたら屋外で履いてはいけない靴なのかもしれません。
posted by まけあじ at 02:30| 塩瀬篤也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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