2008年12月31日

年の瀬に…

2008年も残すところあと1日となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

負味は第四回公演終了後、それぞれにオフを満喫しているようです。
そして年明けからは、演劇博覧会「カラフル3」に向けて活動再開します!
その前に、王子小劇場さんから素敵なニュースが届きましたのでご報告致します。

負味第四回公演『1% Monster』の宣伝美術を担当されたmiwa23さんが、王子小劇場が選出する、2008年度佐藤佐吉賞・優秀宣伝美術賞にノミネートされました。
1月13日(火)の劇場新年会にて最優秀賞が発表されます。

この手記でも書いているように、いつもカッコいいチラシをデザインしてくれるmiwa23さんに、感謝とともに大きな拍手を贈りたい。そんな素敵なニュースでした。

2009年の負味は、チラシに負けない舞台をお届けできるよう、劇団員一同努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

それでは、皆様よい年を!

負味
posted by まけあじ at 02:17| 劇団より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月17日

次回は…

ひとつ前の記事に書き忘れました。
負味の来年一発目の公演は名古屋です。今年で三回目の開催となる演劇博覧会『カラフル3』に出場いたします。なにやら全国からたくさん劇団が集まってくるらしいです。
負味は、有り難いことに王子小劇場様の推薦で2nd Stageからの出場になります。むしろ1st Stageから出て、いさぎよく敗退したほうが名古屋の方々の為かもしれませんが。
もちろん出させていただく以上は、負味が出たというなんらかの痕跡を残してこれたらいいなぁとは思ってます。

演目は、負味コント撰集と題しまして、今まで僕が書いたコントの中から何本かと新作コントを披露したいと思っております。
タイトルは『負味と申します。』です。
初対面の方に出会ったら、まず自分の名前を名乗らないと失礼ですからね。失礼のないよう頑張ります。

カラフル3の詳しい情報は負味公式サイトの『最新情報』をご覧ください。カラフル3公式サイトへのリンクも貼ってあります。
posted by まけあじ at 17:54| 足利政紀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月15日

遅ればせながら…

負味第四回公演『1% Monster』が終演して早2週間が経ち、平穏な生活を送っています。
こんにちは、足利です。

大変遅くなりましたが、劇場に足を運んでいただいたお客様、公演に協力してくださったスタッフさん、出演してくださった客演の方々、病気の僕を支えてくれた劇団員のみんな、本当にありがとうございました。
この場を借りて感謝の意をお伝えいたします。


むかし棋士の羽生善治さんがインタビューで、「なぜわざと苦手な戦法を使うんですか?」という質問に対し、こんなことをおっしゃってました。
「次の対局のことだけを考えるなら得意な戦法を取るのが最良の選択だが、10年後20年後のことを見据えるなら得意な戦法が必ずしも最良の選択ではない」
なるほどその通り、と思わされました。

今回の公演は、負味のひとつの特徴である『笑い』の要素をかなり控えめにしたサスペンス風のストーリーでした。それ故に、賛否両論あったかもしれませんが、結果的にはやって良かったと思っています。
いつもと違う内容にも関わらず最後まで付いて来てくれたスタッフさん・役者さんにはとても感謝しております。
僕自身も負味という劇団も、まだまだ成長途中です。今の段階で自分のスタイルを決めてしまうのは勿体ないし、自分の可能性を縮めてしまうだけだと思うわけです。だから僕は、お客様や、時には一番身近にいる劇団員ですら、次なにをやるのか予想がつかないような全方位型の構えを取っていたいと思っています。
負味を観る醍醐味のひとつとして、「次はどんなだろう」という期待感が生まれたらいいですね。そうなるよう努力します。

これからもどんどん予想を裏切っていきたいと思っておりますので、今後とも負味をよろしくお願い致します。
posted by まけあじ at 12:34| 足利政紀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月13日

宣伝です。

「第39回洗心書道展」
場所:東京都美術館
日時:12月17日〜22日、9時〜17時まで。(22日のみ入場14時半まで)
入場無料
静かな場所ですが心が顕れます。日本の伝統を味わえる雰囲気です。「七人ぐらいの侍」で題字をしてくださった岡庭登高先生も出品しているのでよかったら皆さん見に行ってやってください。
posted by まけあじ at 23:25| 岡庭直樹 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月09日

蟹を海へ還す〜最終章〜

SN360255.jpgSN360256.jpgそして僕達は海へ着いた。
その海は海というには対岸が近すぎて、波もたたない川のようなところだった。

日本一大きい、だったか、お台場の観覧車ができる前までは日本一だったかの観覧車がでっかく光っていて、
岡庭さんはそれを見て「うわぁ…イーピンみてぇ…」と溜め息をついた。

浜辺に着くと、相変わらず波はないがようやくかすかに潮の香りがして、ここは海なんだと確信が持てた。

その小さな岩場に、おカニを放すことにした。
岡庭さんが、本番中の手慣れた動きでおカニを水槽からすくいあげ、岩場にそっと放した。
おカニは思った以上に元気で、岩場を泳ぐように歩くように横移動した。

と、その時、
たどり着いてから一度も立たなかった波が、対岸からゆっくりと押し寄せてきた ―――――

「あっ…カニっ!カニっ!」

僕達は慌てておカニの動きを追ったが、夜も7時過ぎの海は真っ黒で、あっという間に動きを見失ってしまった。

「おカニ、行っちゃったね…」
「うん、なんだかようやく公演が終わったね…」


屋形船が、白々しいタイミングで月明かりをゆくのをぼんやり眺め、
僕達は蟹に敬礼し、蟹に手を合わせ、都会の海を後にした。
あの蟹はこれから、小田原までの海路を泳ぐんだろうか。


ともあれ、ようやく公演の大きな心配事が海に還ることができたので、僕達は春になるまでまた鋭気を養う訳です。


おカニさん、いっそ小田原を行き過ぎて、名古屋の海まで来てくれないか。
そしたら君をまたするめで釣って、今度は主役で舞台に立ってもらうから


おわり
posted by まけあじ at 12:40| 本田留美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月03日

蟹を海へ還す〜東京駅〜

SN360254.jpg東京駅を行き交う人たちはみんな何か目的を持っている。
出張のため新幹線を目指す会社員、クリスマスイベントの始まったディズニーランドを目指す楽しそうな人達。

僕達は、蟹を海へ還しに行きます。
僕達は、蟹を海へ還しに行きます。
posted by まけあじ at 18:07| 本田留美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

蟹を海へ還す〜プロローグ〜

SN360252.jpg本番、本番前の通し、場当たり、ゲネプロ、と
通算恐らく10ステージ以上は活躍してくれた岡庭さんが飼ってた蟹、略称‘おカニ’を海へ還すべく
僕達三人は水槽を抱きかかえ山手線に乗った。

故郷は、小田原。
僕達が目指しているのは、葛西。
主宰塩瀬は、「同じ太平洋だ、同じ太平洋だ」と誰にともなくぶつぶつと繰り返し呟いている。

時刻は17:22。
海に着く頃にはきっと日もとっぷりと暮れているだろう…
posted by まけあじ at 17:26| 本田留美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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