こんにちは、足利です。
ついに地獄の入院生活より復帰しました。
思えば、あの12日間は悪夢のように老人に悩まされ続けました。
消灯時間になるとゼンマイを巻く音やたくあんをコリコリ噛む音などを体内から発する同室のじいちゃん(たぶん歯軋り)。
斜め向かいの病室からには、ほぼノンストップで、「おかあさーん、誰か来てくれー、おかあさーん、早く来てくれー」と叫び続けるじいちゃん。
睡眠剤を飲んでも眠れないくらい苦しめられました。
でも、もうそんなじいちゃんたちともお別れです。
良かった良かったと言いたいところですが、実は病状のほうはほとんど回復してません。
なんだったんでしょうか、この入院生活は。
お医者様いわく、「退院後に良くなる、と思う」。
この近現代でも医者は万能じゃないんだな、としみじみ思わされました。
まぁ、病気は気長に治すことにして、今週からはようやく稽古に復帰することができます。
約1ヶ月間の休養をいただき、関係者の皆様に多大なご迷惑をかけてしまったこと、深くお詫び申し上げます。
お詫びの印というわけではないのですが、せめてもの償いとして、今回の公演『1% Monster』に出演していただく役者さん全員の紹介文などを書かせていただこうかなと思いました。
べつに誰に頼まれたわけでもないんですが、なんとなくそういう気分になっただけです。図々しくてすみません。
さて、本日は役者紹介第1回目ということで、トップバッターは、今回なんだかよくわからぬうちに主役をやらされる羽目になってしまった奥野瑛太くんです。
奥野くんは、いつもお世話になっている劇団、赤堤ビンケさんで将来を有望視されている若手役者さんです。
初めてお目にかかったとき、彼は舞台上でかっこいいダンスを踊っていました。そのときは内心、「ああ、こういう運動神経抜群のお洒落な人は、僕なんかとは一生口利いてくれないんだろうなぁ」としみじみ思ったものですが、全然そんな人じゃなかったです。すいませんでした。
赤堤ビンケさんといえば、なぜか負味の劇団員よりも毎回メインの役を張っている、と一部で囁かれていますが、それは本当です。
奥野くんは以前、負味第二回公演『七人ぐらいの侍』で、正義感に燃える村の青年役を演じていただきましたが、あれから考えると、今回はずいぶんと落ち着いた印象の役。もともと映像畑出身の彼としては、本領発揮といったところなのではないかと期待しているのですが、果たしてどうでしょうか。
その答えは本番で。