2010年07月07日

追加

下の記事でペルシャン・ダルビッシュのお店紹介へのリンクが無効になってました。。

正しくはこちら↓
http://e-days.cc/features/tokyo/spot/ikebukuro/dining/post_7.php
posted by まけあじ at 13:27| 青木賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月04日

『ペルシャン・ダルビッシュ』

こんにちは。
『ダルビッシュ』という言葉をご存知でしょうか?もちろん、某野球選手のことではありません。
4000年もの昔、中東、古代ペルシャの地に『ゾロアスター教』(日本では拝火教とも呼ばれる)という原始宗教が栄えていた頃、楽器を携え、音楽や舞踏とともに教えを説く流浪の民がいました。彼らは『ダルビッシュ』と呼ばれ、各地を放浪して修行していたそうです。

その『ダルビッシュ』の名を冠した『ペルシャン・ダルビッシュ』という風変わりなイラン料理店が東池袋にあるのですが、最近、そのお店でペルシャの楽器を習い始めました。

少なくとも、そのお店で食事をして、生演奏を聴いたときも(ディナータイムはペルシャ楽器の生演奏つき)、自分が楽器を習うことになるとはまっったく思ってなかったのですが、店主ハミッドさんの

「筋力を使ってはいけない」
「形を真似してはいけない」
「技術を学ぶのではない。大切なのはドアを見つけることだ。そのドアを開ければどこにでも好きな場所に行ける」

という言葉を聞いたとき、「それって韓氏意拳じゃないか!」と思って大きな驚きを受け、それがキッカケになったのです。


ちなみにピアノ、ギター、ドラム・・・現代楽器の祖先でもあるペルシャの民族楽器は、自然の素材を生かしたとてもシンプルな形状をしています。そして、それはすなわち弾き手に無限の変化を要求する、超絶技巧の楽器なのです。
・・・ということを知ったのは習い始めてから。
今まで楽器を習ったことのない超初心者が、毎回ヒーハー言いながら挑んでおります。
今習っているのは、アフリカのジャンベの起源になった『トンバク』という太鼓と、「音を出すのが世界で最も難しい楽器」と呼ばれる、『ネイ』と呼ばれる笛です(一ヶ月練習してやっと音が出た)。他にもさまざまな楽器があるので、機会があれば一つ一つ紹介してみようと思います。


さて、この『ペルシャン・ダルビッシュ』、料理も日本人向けの味になっていて美味しいし、店内の雰囲気もエキゾチックでペルシャの王侯貴族の気分が味わえます。是非一度、足を運んでみてください。
http://e-days.cc/features/tokyo/spot/ikebukuro/dining/post_7.ph

ハミッドさんの奏でる音楽が、古代ペルシャの地まで魂を運んでくれますよ。
posted by まけあじ at 19:45| 青木賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月09日

ロシアン『マーシャル・アーツ』

こんにちは。
その気になって探せば、世の中には本当に色々な武術や身体技法があるものです。
今回ご紹介するのは、遠いロシアの地で生まれた軍隊格闘術、『システマ』です。

『システマ』は、10世紀、激しい侵略に晒されていた広大なロシアの地で戦い抜いた、ロシア民族の勇者たちの闘法から生み出された武術です。システマはその実効性を見抜いた旧・ソビエト連邦に採用され、特殊部隊『スペツナズ』に受け継がれ、軍隊格闘術として発展。
そして大戦後、各地に普及していきました。
そして現在、この武術の秘められた可能性は注目を浴び、各地のカルチャーセンターで講座が開かれるほどの市民権を得ています(ちなみに人気講座の上位には必ずランクインするほどの盛況ぶり)。

僕はどこかで武術というものを東洋の専売特許のように考えていたのですが、『システマ』と出会ったことでそのイメージを大きく覆されることになりました。


一日体験して感じた範囲でも、とにかくこの武術は柔らかくて、そして繊細。
「呼吸」と「リラックス」をテーマにした緻密なドリル(訓練法)で、身体の隅々まで意識を満たし、可能性を探っていきます。もちろんこれは基本となるワークなのでしょうが、とにかく丁寧に、力を抜くことを求められます。
それもそのはず、『システマ』は「明日使える護身術」でも「筋力アップの方法」でもなく、自分自身と向き合い、神と対話する、ひじょーに内省的な武術なのです。
(実際、システマはロシア正教会と強く結びついています)

個人的に目からウロコだったのは、呼吸に対する考え方です。
参加者の一人から「呼吸は腹式呼吸のほうがいいのか」という質問が上がったのですが、講師の方の答えは「腹式を意識しすぎると余計な緊張が生じる。鼻から吸って口から吐く、これだけでいい」というものでした。
演劇界では漠然と腹式呼吸のほうがいいとされていますし、実際そのように教えられてきましたが、「腹式呼吸によって生じる緊張」について教えられたことは一度もありません。
これは驚きでした。


さて、しかしながら講座の最後は静かな練習から一変して、突然激しい「寝技、絞め技」の練習に。完全に油断していた僕は汗ダラッダラで家に帰るはめに・・・。
システマの「軍隊」の部分を最後の最後で思い知らされたのでした。

そんな未知なる格闘技『システマ』、あなたもいかがですか?
講師はイケメン外国人だから奥様方にもオススメですよ!
posted by まけあじ at 21:47| 青木賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月20日

歩くために歩くのだ

数日前の午前十一時。
家の近所(板橋区)を歩いていて、ふと気付いたのです。そういえば、この角を曲がった事ないなと。
曲がりました。
曲がった事のない角を曲がれば当然、見た事のない景色と歩いた事のない道が続いているわけで、その内に知っている場所に出るだろうと先に進めば、意外に初めて通る所ばかりで、畑を突っ切る幹線道路や寂れたドライブイン、廃墟と化したパチンコ屋といった典型的な日本の田舎の風景が出現するに至っては何だかもう嬉しくなってしまい、気が付けば埼玉県川越市に居ました。日が暮れかかっていました。
まだ少し寒いけど、晴れていて気持ちの良い天気だったから、そんな事になってしまったのだと思います。雨でも降っていれば、すぐに家に帰ったに違いないのです。
posted by まけあじ at 12:54| 塩瀬篤也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月15日

殺陣振り付け

殺陣の指導・振り付けをした舞台の公演が、今月末にありますので告知いたします。


廻天百眼『死ぬ機械』
場所:大塚萬スタジオ
日時:
3/26 19:30
/27 14:30 19:30
/28 14:30 18:30

詳しい情報はこちらへ
http://papillon.daa.jp/09stage/stage08/stage08.html

去年も殺陣の振り付けをさせて頂いた廻天百眼さんです。
今回はフィリピン武術『モディファイド・アーニス』を取り入れ、接近戦にそれなりの厚みとバリエーションを持たせたつもりです。もしよろしければお越しください。

出演する役者の中には熱心な人もいるので、そうした方とより身体的に突っ込んだ話をしたり、ちゃっかり自分の稽古をするのがひそかな楽しみだったりします。
ああ、いかんいかん、殺陣もちゃんとやらなくては・・・。
posted by まけあじ at 20:38| 青木賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月14日

コント

告知が遅くなりましたが、来週コントに参加させていただくことになったのでお知らせいたします。
負味からは、私が作・演出、主宰塩瀬が出演、青木氏が映像のナレーション、岡庭氏がちょい役で映像出演してます。
もしご興味のある方は是非お越しください。


赤堤ビンケ番外コント公演『Senseful2』

脚本提供
杉田鮎味(劇26.25団)、桜井稔(ロスリスバーガー)、柿田パリス(東京パリ帝国)、塚本直毅(ラブレターズ)、足利政紀(負味)

出演:
駒木根隆介、奥野瑛太、大竹篤、秋山敏也、鈴木優之、中村圭吾(ロスリスバーガー)、大内涼子(カミナリフラッシュバックス)、杉元秀透(劇26.25団)、馬場とまと(東京パリ帝国)、吉田啓子、塩瀬篤也(負味)

日時:
2月18日19時30分〜
2月19日19時30分〜
2月20日14時〜/19時〜
2月21日14時〜/18時〜

劇場:
荻窪メガバックスシアター

チケット:
前売2300円
当日2500円



六人の脚本家がそれぞれ10〜15分くらいのコントを書いています。琴線に触れる作品がひとつでもあれば幸いです。

では、これにて。
posted by まけあじ at 00:17| 足利政紀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月11日

演技という『技』

どうも。前回の続きです。
甲野善紀師範は、武術研究はもとより、その身体の実感をもとにして思索を深めていく思想家の一面もあると思うのですが、そのなかでも

「運命は、完全に決まっていて、同時に完全に自由である」

という言葉は、特に有名かもしれませんね。
で、その甲野先生と夕食をご一緒する機会に恵まれた時、僕は「演技」についてお聞きしたのですが、その時に先生が紹介してくださったのが次のようなお話です。


晩年熊本にいた宮本武蔵が、剣の極意について尋ねられた時、
「幅三尺の板を高さ一尺に置けば誰でも渡れるが、同じ三尺幅の板を城の天守閣から向こうの山まで渡したとしたら、その上を一尺の高さの時と同じように渡れるだろうか」と、尋ねた者に問い直したという。
武蔵に逆に問いかけられた者は「なかなか足が震えて簡単には歩めませぬ」と答えた。
すると武蔵は「幅は同じ三尺である。高さが一尺であろうと数十丈であろうと、三尺であるという事に変わりはない。そこを見切ってどちらも同じように渡れるのが剣の極意と申せよう」と答えたという。



剣の極意と、演技の極意は、究極のところ一致している、そういうことなのでしょうか。
もしこれをご覧になっている演劇人の方がいたら、ちょっとこの逸話に思いを馳せてみてはいかがでしょうか??
posted by まけあじ at 20:04| 青木賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月07日

正体不明の泣き声

最近、家の外から誰かの泣き声がよく聞こえます。
幼児の泣き声のように聞こえるのですが、時間帯にすると夜、場合によっては明け方近くまで続くため、幼児ではないと思います。
猫の鳴き声にも聞こえなくはないんですが、それにしても絶え間無く鳴きつづけているので、一般的な猫のイメージに反します。

この寒さですし、たしかめに行くのは億劫です。この世の者ではない可能性も考慮に入れて、適度な覚悟も必要です。
生活に支障はないので、慣れればどうってことないですが。

そういえば、全然関係ないかもしれませんが、先日部屋でうとうとしてたら、誰かに窓をドンッて叩かれました。僕の部屋は2階です。
posted by まけあじ at 20:38| 足利政紀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月11日

烏城

200902021159000.jpg実家に帰っていました。
写真は、去年の春、実家に帰った時に撮った松本城です。
posted by まけあじ at 17:32| 塩瀬篤也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月10日

よみがえる古の『武』

あけましておめでとうございます。
青木です。
今回は、僕が武術・身体操法に興味を抱く直接のキッカケになったいわゆる『古武術』の甲野善紀師範についてご紹介します。

僕が甲野先生を初めて拝見し、技を体験させていただいたのは一般向けの講習会の時でした。
とにかく感想としては
「は、早い!!」
「めっちゃ重い」
「なんだよこれ、本当に人間かよ」
「こわい。でも美しい・・・」
この経験を経て僕が知ったのは、『本当に想像を絶するものを見たとき、人は笑ってしまう』ということです。とにかく驚きっぱなし、笑いっぱなしの3時間でした。

いわゆる『古武術』(甲野先生が伝書などを頼りに、個人の感覚で切り拓いた身体の操作法。特定の流派を受け継いでいるわけではない)は、介護、スポーツ、音楽などに応用されて一躍有名になったので、ご存知の方も多いと思います。
甲野先生の進展とともに、その術理も大きく変化していくために『古武術』が何かを定義するのはとても難しいですが、
「従来のスポーツ理論から大きく脱却した、全身を効率良く使ってどこにも負担をかけない身体操作法」という言い方はできるかもしれません。


ところで僕は、この甲野善紀先生に「演技」についてお聞きしたことがあります。

でも長くなってしまうのでこの話はまた次回に。
もしまた機会ができたら、ワークショップでも開いて色々遊んでみようと思います。
posted by まけあじ at 20:03| 青木賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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